クライメートテックトレンド 水素編③
脱炭素社会の実現に向けて、アメリカを中心に海外のクライメートテック(脱炭素)関連のスタートアップを紹介するシリーズ、「クライメートテックトレンド」です。
3回目となるきょうも「水素」に関するクライメートテックを紹介していきます。
H2U Technologies
https://www.h2utechnologies.com
拠点:米国 資金調達:seriesA
イリジウムフリーの固体高分子形燃料電池(PEM)電解槽を開発。同社のプラットフォームは、高速触媒探索エンジン(CDE)を活用し、高電流密度と出口圧力要件を達成する電解槽システムで使用する低コストの非PGM触媒を開発することで、グリッドスケール電解の迅速かつ大規模な導入を可能にする。
Hydrogen Vehicle Systems
拠点:英国 資金調達:Grant
Hydrogen Vehicle Systems社は、商用車市場向けの水素燃料電池車の設計・開発を行っている。大手テクノロジーインテグレーター、部品サプライヤー、車両プロトタイプ設計会社と協力し、中型および大型商用車セクターの脱炭素化に向けた独自のソリューションを提供している。同社は2017年に設立され、英国のグラスゴーに拠点を置いている。
HySiLabs
拠点:フランス 資金調達:seriesA
HySiLabsは、安全な液体キャリアに水素をチャージすることで、水素の輸送と貯蔵を容易にするソリューションを開発している。水素は液体水素化ケイ素誘導体であるHydroSilに充填され、貯蔵寿命が長く、非危険物とみなされる。そして、消費地でオンデマンドでガスを放出する。このソリューションは、既存の化石燃料インフラと同じロジスティクスを使用することを可能にし、その結果、水素配送市場を支援する。同社は2015年に設立され、フランスのエクサンプロバンスを拠点としている。
Natural hydrogen energy LLC
拠点:米国 資金調達:pre-seed
スタンフォードのPhdが立ち上げ。自然界にある天然水素(ホワイト水素)の開発を試みるスタートアップ。ホワイト水素に関する情報は不足しているものの、天然ガスのように埋蔵量が莫大である可能性があること、製造時にCO2を排出しないクリーンな水素でありながら、1kg当たりのコストが2~3ドル程度と現在市場に出回っている天然ガス由来の水素と同程度の安さで提供可能なことから注目を集めている。
Verne
拠点:米国 資金調達:pre-seed
Verneは、高密度、低コスト、軽量の新しい水素貯蔵システムの開拓を加速するスタートアップ。2020年に設立され、米国カリフォルニア州バークレーに本社を構えている。Verneは超高密度の水素貯蔵タンクの開発でパイオニアであり、大型トラックのFCV実現に一役買っている。
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クライメートテックトレンド 水素編⑦
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